‖むかし辞書テキスト‖

 

 

 §  書 目


『熟字便覧』

 (2019.4. 掲載)

1699年刊。経書史書等を読むための語彙集。簡単な注を施す。首字の音によるイロハ分類のみ。項目数6千8百余。



『名物六帖』

 

 (2021.5. 〜)

1714年自序。華語に和訓を宛て、漢籍から引証して類書風に排列した語彙集。1万6千余項目。

(器財箋五まで掲載中)



『訳通類略』

 (2020.2. 掲載)

1718年以前稿。写本。明清代の中国俗語を採録した「唐話辞書」のうち比較的早期のもの。発音は示さない。150類に分けた項目5千1百余。



『雑字類編』

 (2020.9. 掲載)

1786年刊の分類体俗語辞書。節用集の要領で、日本語から華語の表記を得る。発音は示さない。約1万3千項目。語彙の表記は3万に及ぶ。



『雅俗幼学新書』

 (2018.11. 掲載)

1827年稿。刊本。イロハ分類を部門別。百科事典的付録はなく、楷書で謹書した3万8千項目。節用集の一到達点か。



『劇語審訳』

 (2022.2. 掲載)

元曲を読むための辞書。雑劇の専門用語を掲げ、作品中の語彙を人物・支躰等に分類して訳解を付す。全33丁。項目1千1百余。幕府伝来本。



『和漢雅俗いろは辞典』

 (2017.3. 掲載)

1889年初刊。国語辞書近代化の草分けの一。活版。増訂三版は三段組。五十音順確立以前のイロハ順、字音のヨミが現代と漢音呉音逆であったりと大変引きにくい。しかし今日の辞書に見えない語彙や記述があり、興味深い7万3千項目。



『古今類書纂要』

 (2019.10.〜)

1669年刊。明末刊本の和刻本。一種の百科辞書で、1万5千項目を分類排列する。

(巻之五まで掲載中)



☆(2023.6.20. 更新)